「ジョン、マスク着けろよ」 ファン集結、世代超え追悼

ニューヨーク=藤原学思
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 ビートルズの元メンバー、ジョン・レノンがニューヨークの自宅前で撃たれて亡くなってから40年となった8日、事件現場のそばを多くのファンが訪れた。40歳の若さで悲劇の死を遂げた不世出のミュージシャンは、世代を超え、いまもなお愛されている。

 ファンらが集ったのは、レノンの自宅の真向かいにあり、死後にビートルズの曲名から名付けられた記念広場「ストロベリーフィールズ」。「IMAGINE(イマジン=想像してごらん)」と記された円形の記念碑には花束が置かれ、数十人がレノンやビートルズの曲を次々に歌った。

 ニューヨーク在住の英語教師アリン・ブライカーさん(38)は死後20年、30年の節目にもここを訪ねた。自らの6歳の息子もファンだという。「新型コロナウイルス気候変動、不安定な政治と、40年で世界は大きく変わった。でも、人びとの彼への愛は変わらない。ここにいて、私たちを導いてほしかった」

 追悼のメッセージも多く捧げられ、「こんな現状の世の中に、あなたがいてくれたら。ジョン。みんな、さみしがっているよ」と書いたファンも。コロナ禍のため、「ジョン、マスク着けろよ」と呼びかける男性もいた。

 殺害時に一緒にいた妻のオノ・ヨーコさん(87)は8日、昨年と同様に血にまみれたレノンの眼鏡の写真をツイッターに投稿。「ジョン・レノンが殺されてから、米国で143万6千人超が銃によって殺された」と記し、銃規制の強化を訴えた。

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論