温室ガス排出「実質ゼロ」はチャンス DMG森精機社長

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聞き手・竹山栄太郎
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 菅義偉首相が、温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにすると表明した。世界的な排出削減の動きは、工作機械大手のDMG森精機(名古屋市)にとって、新たなチャンスだという。森雅彦社長に理由を聞いた。

 菅政権が「50年に排出実質ゼロ」を打ち出したのは非常にいいことです。排出削減のためには、自動車の環境対応を進めるだけでなく、発電機や農業用機械、船のディーゼルエンジンといった内燃機関を、すべて置き換えていかなければいけません。

 工作機械にとってはビジネスチャンス。エネルギー効率を高めるには各部品の加工精度の向上が必要で、「精度とのたたかい」になります。

 20年前の古い工作機械では、そのような緻密(ちみつ)な部品加工はできません。時間がたっても精度が維持できる当社の機械、日本製やドイツ製の機械がますます必要とされると考えています。すでに中国や北欧から、内燃機関の置き換えを見すえた最新の工作機械の受注を、相当数いただいています。

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