ゲゲゲの女房、小声でありがとう 妻が語った水木しげる

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聞き手・寺下真理加
漫画家の水木しげるさん(1922~2015)への思いを、エッセー『ゲゲゲの女房』で知られる妻の武良布枝さん(88)が語った
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 漫画家の水木しげるさん(1922―2015)が亡くなって30日で5年がたちます。夫婦で歩んだ半生をつづったエッセー『ゲゲゲの女房』で知られる妻の武良布枝さん(88)が、亡き夫への今の思いを語ってくれました。

 ――水木さんは亡くなる少し前、ご自宅で布枝さんの肩に腕を回して、並んで座ってテレビで相撲を見ていた、その様子が何とも幸せそうだった、とご家族から伺いました

「そうですね、なぜか主人は相撲の番組はよく見ていました。私は相撲には興味がないから、普段はバタバタしていましたけど。野球はあまり見ない。子どもの時にキャッチボールしていて、胸に当たって死ぬ思いがしたんで、それから嫌いになった、なんて言っていました。胸にパシーッと当たって。『うーっ』と、もう胸が苦しかったんですってね。そんなこと、ちらっと聞き覚えはありますけど」

今でも寂しい気持ちはありますか? 武良布枝さんに率直な思いを聞きました。後半では作家で医師の久坂部羊さんに、水木漫画の持つ「強さ」の魅力を語ってもらいました。

 ――水木さんが亡くなられて5年になりますが、あらためてどんな方でしたか?

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 「懐かしいです。まだ5年で…

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