真宗大谷派トップにブラジル人科学者 得意はシュラスコ

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大村治郎
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真宗大谷派第26代門首に就いた、大谷暢裕さん(69)

 京都の東本願寺に本山がある真宗大谷派は国内外に約8700カ寺を擁する巨大な教団だ。そのトップ「門首」に就任したのが大谷暢裕さん(69)。ブラジル国籍で物理学者でもある。異色の経歴だが、門徒とひざを交えて親鸞の教えを学び、念仏を世界中に広めるため、地球の反対側から日本にやって来た。

 ブラジルの串焼き料理シュラスコをよく作る。日本に戻って5年。正座にも慣れてきた。

 浄土真宗の一派で京都・東本願寺を本山とする真宗大谷派のトップ「門首(もんしゅ)」に、7月に就いた。国内外に約8700カ寺、門徒約750万人を擁する大教団をブラジル人が束ねるのは初めて。

 「浄土真宗の教えは国や人種、性別、年齢などにかかわりない平等な世界を説く。言葉や文化、食べ物が違っても、世界中に『南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)』を届けたい」

 京都生まれで両親は日本人…

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