北陸新幹線、敦賀延伸1年半遅れに「憤り」「計画狂う」

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高橋尚之 堀川敬部 神山純一
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 北陸新幹線の金沢―敦賀間について、国土交通省は11日、2023年春としていた開業時期が約1年半遅れる見通しを明らかにした。追加費用も2880億円かかるという。同日の与党会合で報告したが、地元議員を中心に批判が噴出。この日は了承されず、後日、専門家らによる検証委員会で、工期と費用を再検討することになった。

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 国交省によると、石川・福井の県境にある加賀トンネル(全長5・5キロ)でひび割れが見つかって追加工事が必要になったことや、熟練作業員の確保不足などが遅れの理由。トンネル内の補強のほか、資材の価格上昇もあり、追加の工事費が生じた。予算は当初1兆1858億円だったが、すでに2千億円ほど上ぶれしており、今回の追加費用でさらに膨らむ。

 この日の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)の非公開の会合で、国交省が概要を説明した。終了後に報道陣の取材に応じた細田博之座長によると、出席した地元議員からは批判が相次ぎ、細田氏は「報告は了承できない」と国交省に伝えたという。国交省は検証委で、工期を短縮できないか検討し、12月上旬にPTに示す。

 延期の見通しを受けて福井県

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