バイデン氏、ペンシルベニア州で逆転 勝利なら過半数

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ワシントン=園田耕司 ワシントン=香取啓介 ウィルミントン=藤原学思
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 米大統領選は開票作業が進み、民主党ジョー・バイデン前副大統領(77)が激戦州の東部・ペンシルベニア州で、共和党ドナルド・トランプ大統領(74)の得票を逆転した。AP通信の6日までの集計によると、バイデン氏は各州などに割り当てられた538人の選挙人のうち、264人をすでに獲得。20人の選挙人を抱えるペンシルベニア州で勝利が確実になれば、当選に必要な過半数(270人)を獲得できる。

 AP通信によると、トランプ氏の選挙人は214人にとどまっており、苦しい展開となっている。トランプ氏は頻繁に、「選挙をめぐる不正が起きている」と主張しているが、根拠は示していない。

 「ラストベルト(さびついた工業地帯)」に位置するペンシルベニア州は伝統的に民主党が強かったが、4年前の大統領選ではトランプ氏が獲得。今回も、両陣営が最重要州として選挙運動を展開してきた。米東部時間6日午前8時50分(日本時間同午後10時50分)の時点で開票率は98%で、得票率はバイデン氏が49・47%、トランプ氏が49・39%で、約5600票の差をつけた。

 同州は開票序盤でトランプ氏がバイデン氏に数十万票の差をつけていたが、民主党支持者の多い郵便投票の開票が後から進み、バイデン氏が伸びている。米メディアによると、残りの票でもバイデン氏が得票を伸ばす見込みだ。激戦州のミシガン州(選挙人16人)、ウィスコンシン州(10人)でも同様に、バイデン氏が後から逆転し、勝利を確実にした。

 共和党が伝統的に強いジョージア州(16人)でも、民主党支持者が多い州都アトランタ周辺の票が集計されるに従ってバイデン氏が伸び、6日午前4時30分ごろにトランプ氏を逆転。両氏による接戦が続く。

 AP通信の集計では、ペンシルベニア、ジョージア両州のほか、ノースカロライナ州(15人)、ネバダ州(6人)、アラスカ州(3人)で勝者が確定していない。ノースカロライナ、アラスカ両州はトランプ氏、ネバダ州はバイデン氏がリードしている。

 ただ、AP通信はアリゾナ州…

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この記事を書いた人
園田耕司
政治部次長|政権担当
専門・関心分野
日米政治・外交安全保障、国際政治