筑波大学長選考めぐり教職員らが「公開質問状」

庄司直樹
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 筑波大の学長選考にからみ、学内の教職員らが「プロセスの公開性と公平性に疑義がある」として、学長選考会議の議長宛てに公開質問状を出した。20日に新学長が選出される予定なため、13日を回答期限としている。

 送付したのは、教職員有志が結成した「筑波大学の学長選考を考える会」。

 公開質問状は、選考会議の河田悌一議長が4月、学長任期の上限撤廃や選考会議による教職員への意向調査投票廃止を教職員に通知したことを問題視。事前に学内周知や質問などの機会がなかったとして、学長選出に重要な意味のあった投票を何を根拠に廃止したのかや、選考会議内で適切に議長が選ばれてきたのかなど五つの質問の回答を求めた。考える会は9日夜にHPを開設して情報を公開した。

 今回の学長選考を巡っては、教育研究に関する事柄を審議する教育研究評議会が、学長選出の権限がないことを前提に「意見聴取」を実施し、新学長候補となった生命環境系長の松本宏教授(65)が951票、現職の永田恭介学長(66)が584票を得たことがわかっている。

 筑波大でこれまで7年半トップに座り、国立大学協会長もつとめる永田学長の任期は2021年3月末。新学長は文部科学相からの任命を経て、同年4月1日に就任する。(庄司直樹)

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