おばは夕食で陰謀論 保守系メディアがあおる人々の分断
ニューヨーク=鵜飼啓 聞き手・鵜飼啓
分極社会
政治的な分断が深まる米国で、メディアも党派色を強めている。接する報道が異なることで、家族や友人同士で話ができなくなったり、往来が途絶えたりする事態も起きている。
大統領選に向け、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領による2回目の討論会があった10月22日、保守系ケーブルテレビ局・FOXニュースの番組「ザ・ファイブ」の司会者らは高揚していた。
「今日明るみに出たことで、ジョー・バイデンが大統領になる目は全くなくなった」。司会者の一人、ジェシー・ワターズ氏はこうコメントした。
討論会を数時間後に控え、番組ではバイデン氏の次男、ハンター・バイデン氏にまつわる疑惑を取り上げていた。数日前には、タブロイド紙・ニューヨーク・ポストが、ハンター氏が受け取っていた電子メールのデータなどが入ったパソコンを入手したとして、「バイデン氏と、ウクライナや中国の『癒着』を示唆する内容が含まれていた」と報道し、FOXニュースも追っていた。
トランプ応援団化するFOXニュース
さらに、22日にはハンター…
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら