特Aなしの愛知に新ブランド米 「愛ひとつぶ」の本気度

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初見翔
【動画】悲願の特A獲得へ、愛知県産コメに新ブランド=岩下毅撮影
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 愛知県の新ブランド米「愛ひとつぶ」が26日に発売された。愛知は全国有数の農業県として知られる一方、コメの食味ランキングでは、最上級の「特A」を獲得していない数少ない県でもある。名誉挽回(ばんかい)の秘策を練った。

 「上品な甘みともっちりとした食感」。25日に名古屋市の老舗料亭「河文(かわぶん)」で開かれたお披露目会で、県の担当者らが新ブランド米のできばえを熱心にアピールした。

 新品種は県農業総合試験場で2004年から11年かけて、味が良く夏の暑さに強い品種として育成された。県内で最も広く栽培されている品種の一つ、コシヒカリは夏の暑さに弱く、猛暑の年には米粒が白く濁った「白未熟粒」が増えるなど品質が下がることが問題視されてきた。

 こうした見た目はコメの等級に影響。等級が下がると農協の買い取り価格も下がり、農家の所得を減らす原因になる。最も等級が上の1等米の比率は、愛知県産のコシヒカリの場合、昨年は5.8%。猛暑となった18年は1.7%まで低迷した。

独自の出荷基準で厳選

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 JAあいち経済連によると…

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