北側だけだった改札口、待望の南口広場 JR金光駅

小沢邦男
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 JR金光駅(浅口市)に南口広場ができ、26日、駅舎やロータリーの利用が始まる。改札口は北側だけで、南側からは歩道橋で線路を越える手間が必要だった。駐輪場や歩道も南側に新たに整備され、事業者の市は利便性向上やにぎわい創出に期待を寄せる。

 市などによると、金光駅は1901(明治34)年に開業。住宅や店舗が多かった北側のみに改札口は設けられた。南側は里見川が沿うように流れ、田んぼが広がっていた。駅には近くに本部がある金光教所有の「南口」があったが、秋の大祭などで団体客を迎える際の利用に限られていたという。

 南口広場は市がJRから購入するなどした約3100平方メートルに整備。木造平屋建て駅舎には自動改札口や待合スペースが入る。ロータリーには送迎車の乗降場のほか、バイク駐車場(31台分)や駐輪場(184台分)も設けられた。広場に面した里見川の堤防上の市道約500メートルを自転車と歩行者の専用道に変えた。

 栗山康彦市長は「駅南からのアクセスが格段に向上し、駅周辺の一体感が増した。地域の発展につなげたい」と話した。総事業費は12億円。北口広場でも歩道整備などを進める。(小沢邦男)

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