山間部の集落、県と市、大学が連携で地域振興

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高田純一
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 和歌山県橋本市の山間にある集落の住民と大阪芸術大学が、地域振興に向けてタッグを組んだ。覚書を結び、大学生の若いアイデアで活性化を目指している。

 集落は、大阪府との府県境に近い嵯峨谷(さがたに)地区の浦窪(うらくぼ)、上垣内(うえがいと)の2集落。和泉山脈の標高約400メートルにあり、「奥の嵯峨谷」と呼ばれる。20世帯60人が暮らしているが、高齢化に伴う農業や地域活動の担い手不足、伝統行事の衰退などを課題に抱えている。住民は今年2月に「嵯峨谷縁(えにし)の会」を結成。移住の促進や集落営農の模索など、地域存続に向けて本格的に動き出した。

 大阪芸大の学生と交流が始まったのは昨年秋。嵯峨谷に移住した人が、放送学科の木村正彦教授の知人だった。今年7月には授業の一環で3回生2人がイノシシ猟について取材・撮影。今後、地域を紹介する映像にすることを検討中だ。さらに町おこしに向けて学生らが現地に調査に入っている。

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 こうした取り組みを加速する…

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