「日本への参入、意欲変わらない」 ギャラクシーCOO
政府によるカジノを含む統合型リゾート(IR)の整備計画は、新型コロナウイルスの感染拡大や現職国会議員による汚職事件の立件などで停滞している。海外のIRも施設閉鎖を迫られるなど事業者が打撃を受けるなか、日本への参入方針に変更はあるのか。進出を目指す事業者の一つ、ギャラクシー・エンターテインメント・グループ(香港)のテッド・チャン日本法人COO(最高執行責任者)に話を聞いた。
――本拠地とするマカオのIRは今、どのような状況ですか。
「中国本土や他の国からの訪問者が大幅に減り、マカオ政府の指示で全てのカジノや娯楽施設などを2月上旬から約2週間は閉鎖しました。ただ、今のマカオは感染者も最小限の状況が続き、本土との往来も再開されて人々も戻ってきています」
――コロナ禍で施設の運営はどう変わりましたか。
「『ニューノーマル』に対応するため、衛生面やソーシャルディスタンスの確保に非常に注意を払い、従業員にトレーニングを施しています。人件費などの費用はかさみますが、従業員の解雇に頼らないよう最善を尽くしています。パンデミックはいずれ再び起こりうるのだとの想定も経営には必要でしょう。幸い、私たちには436億香港ドル(日本円で約5900億円)の現金などの資金が手元にあり、倒産の心配はありません」
――マカオで新たに予定している大規模なMICE(マイス)(国際会議や展示会など)施設の開業に変更はありますか。
「引き続き2021年中の開…
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