菅首相、桜を見る会「来年以降中止する」表明

菅政権発足

安倍龍太郎
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 菅義偉首相は16日夜の就任会見で、安倍政権で様々な疑惑が報じられた首相主催の「桜を見る会」について、来年以降の開催を中止する考えを明らかにした。

 桜を見る会について菅氏は「安倍政権発足以来、政権が長くなる中で招待客が多くなったことも事実だ」と指摘。その上で「私が首相に就任し、この機に、来年以降、中止したいと思っている」と述べた。来年度予算に開催経費を要求しない考えという。

 会見で菅氏は、記者団から「安倍政権の『負の遺産』について、どう改善するのか」と問われ、「客観的に見て、おかしいことは直していかなければならない」と述べた。「ご指摘のような問題が二度と起こることがないよう、謙虚に、皆さんの声に耳を傾けながらしっかり取り組んでいきたい」とも語った。

 桜を見る会をめぐっては、安倍政権の下で予算や出席者が膨張。安倍晋三前首相の後援者らが大勢出席している事実も明るみに出た。批判を受けて政府は昨年11月、今年の開催を見合わせた。官房長官だった菅氏は当時、「現時点で廃止は考えていない」と語っていた。(安倍龍太郎)

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