大阪電気通信大の水俣病関西訴訟資料、熊本大に寄贈へ
武田肇
九州南部から関西に移り住んだ水俣病未認定患者らが22年にわたって闘った水俣病関西訴訟。2004年の勝訴確定後、大阪電気通信大(寝屋川市)に残されていた膨大な資料が熊本大文書館で永続的に保管されることになった。15日、調印式があった。
水俣病関西訴訟は、九州の不知火(しらぬい)海沿岸から高度成長期に大阪などに移り住んだ人たちが、水俣病を発生させ、被害を拡大させた責任を問うとして、国と熊本県、チッソを相手に1982年に初提訴した。
原告団は村山富市政権による95年の「政治決着」も拒んで闘い続けた。最高裁は2004年、国と県の責任を認め、従来の基準より広い範囲で賠償を命じた。09年に水俣病被害者救済法が制定されるきっかけになった。
ここから続き
一連の訴訟資料は、2トント…
【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら