記者会見は後ろで見守る 企業広報を育てる「家庭教師」

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藤崎麻里
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凄腕しごとにん

シプード 代表取締役 舩木真由美さん(42)

 家計簿アプリなどを手がける金融IT企業のマネーフォワード、働き方改革を指南するワーク・ライフバランス――。名だたるベンチャー企業の広報活動の陰には、この人がいる。「広報の家庭教師」。そう自称しながら、過去6年で約120社の広報担当者を育ててきた。

 小所帯のベンチャー企業は、当初は広報担当者がおらず、メディアに情報を伝えるプレスリリース(発表資料)作成や情報提供自体をPR会社に外注することが多い。自身も、かつてPR会社で働いていた。

 しかし、そこでたどり着いたのが「広報は、伝言ゲームのようになるよりも、企業理解や商品愛がある社内の人間がやった方がいい」という「自走」の思想だ。そのため、いつまでも黒衣として広報活動自体を手伝うのではなく、約1年で独り立ちできるように「広報の仕方」を伝えている。

まず取り組んでもらうことは

 広報の仕事と言えば、一般に…

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