「セクハラ」告発町議の解職請求へ 除名処分取り消しで

柳沼広幸
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 群馬県草津町の黒岩信忠町長(73)からセクハラ被害に遭ったと告発して昨年12月に町議会から除名処分を受け、今月6日の県の審決で処分が取り消された新井祥子町議(51)について、除名処分に賛成した町議のうち9人が新井氏の解職請求リコール)運動を始めた。

 町議9人は「新井祥子の解職を求める会」をつくり、「県の処分取り消しは受け入れざるを得ないが、議員として認めることはできない」として、協力を呼びかける文書を8日付の新聞折り込みで町内に配った。発起人代表の黒岩卓議長(71)は「町長室で町長と肉体関係に及んだなどの議場での新井さんの発言は決して許せない」とし、一町民の立場でリコール運動に取り組むという。署名の開始時期や請求代表者などは未定。

 新井氏は「一個人といいながら議員がリコール活動をするのは疑問だ。議長は公平であるべきだ。町長に従うばかりの議会は、チェック機能の役割を放棄している」と話した。

 リコールは、有権者の3分の1以上の署名を集め、住民投票で有効投票総数の過半数の賛成があれば失職する。草津町の6月現在の有権者数は約5400人。

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