米中対立「限定的な核戦争」の懸念も ミアシャイマー氏

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編集委員・峯村健司
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 米中対立の激化は、避けられないのか。20年以上前から衝突を予測してきた、米シカゴ大のジョン・ミアシャイマー教授(国際政治学)は悲観的だ。衝突の背景にある理由や、米国の今後の動きの予測をテレビ電話で尋ねた。

 ――2001年に出版した「大国政治の悲劇」では「中国の平和的な台頭はありえない」とし、米国との対立を予測していました。当時、欧米や日本では「中国が豊かになれば民主化が進む」という考え方が多かったなか、なぜそのように考えたのでしょうか。

 「米中対立は、中国が成長を始めた1990年代から始まりました。特に、中国が2001年に世界貿易機関(WTO)へ加盟したことで、経済成長が加速しました。現在、強国になった中国は、アジアの覇権国になろうと、攻撃的になっているのです。一方、米国はそれを容認できません。米中関係は根本的な転換期を迎えています」

 ――コロナ禍が米中対立の激化の原因になっているという見方もあります

 「コロナやイデオロギー対立…

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