静岡)「県独自検証しないと期待」JR東海 知事は否定
矢吹孝文 宮川純一
リニア中央新幹線の静岡工区に関わる大井川の水資源や南アルプスの環境問題をめぐり、JR東海の金子慎社長は5日、「(国土交通省の)有識者会議の議論を(県の)専門部会に戻して始めからやり直すことにはならず、スムーズに進むと期待している」と述べ、国の結論を県で議論し直すとする静岡県の川勝平太知事の方針に否定的な見解を示した。大阪市で開かれた定例会見で語った。
これに対し、川勝知事は同日の定例会見で、「最終的に地元住民の理解を得られるかという議論。そのために県に持って帰ってやる」と改めて強調。「残念ながら金子社長のご期待には沿えません」と述べた。
金子社長はまた、JR東海が示した大井川の水資源を解析した手法に、7月末の県の専門部会で「不適切だ」との意見が出たことについては、「国の有識者会議のメンバーには県の専門部会の委員が2人いるので、そこで議論して結論を導いていただく」とも語った。
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