香港の民主活動家出馬へ 国安法で立候補禁止の可能性も

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香港=益満雄一郎
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 香港で9月に予定される香港立法会(議会、定数70)選挙に向け著名民主活動家の黄之鋒(ジョシュア・ウォン)氏らが20日、立候補を届け出た。民主派の急進勢力「抗争派」の黄氏らは、政治的立場に関する「確認書」への署名を拒否。香港国家安全維持法国安法)に反対する抗争派の立候補を、選挙管理当局が禁じる可能性が高まっている。

 確認書は「香港は中国の不可分の一部」と定めた香港基本法(憲法に相当)を順守し、香港特別行政区に忠誠を尽くすことを宣誓するもの。2016年の前回選挙で導入された。民主派は政治的立場を事前に審査するものだと反発し署名を拒否してきたが、今年6月に施行された国安法で署名が義務化された。

 黄氏は昨年の区議会選挙の際は確認書に署名したものの、約1100人いた候補者の中で唯一、立候補が認められなかった。

 黄氏はこの日の記者会見で「立候補が認められるかどうかは、北京が(黄氏のこれまでの言動や主張を基に)決めているので、確認書に署名するかどうかは重要でない」と述べた。署名すれば、国安法を受け入れたことになるとの判断もあったとみられる。

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