「圧倒的に東京問題」の菅氏に小池氏反論 「国の問題」

軽部理人 坂本純也
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 小池百合子都知事は13日、政府が消費を促すために予定している「Go To キャンペーン」に触れ、「病気などで体調不良の方は都外へお出かけにならないでください、ということは伝えているが、無症状の感染者も出ている中で、どう仕切りをつけるのか。これは国の問題だ」と述べた。

 報道陣の取材に答えた。菅義偉官房長官が11日、新型コロナウイルスの感染者が増えている東京都について、「圧倒的に東京問題」と発言したことを受けたものだ。小池氏は「逆に言えば、圧倒的に検査数が多いのが東京だ」とも話した。

 一方の菅氏は、13日午前の定例会見で、「東京問題」と述べた真意について問われ、「全国の新規感染者の中で東京都が半数以上を占めている。こうしたことなどを踏まえて発言した」と述べた。その上で、今月10日に西村康稔経済再生相が小池氏らと意見交換したことを挙げ、「いかに、この問題について、国と都と区が緊密に連携して感染拡大防止、社会経済の両立に取り組んでいるかということをおわかりいただけるだろう」とも語った。

 菅氏は11日に北海道千歳市内で行った講演で、「この問題は、圧倒的に東京問題と言っても過言ではないほど東京中心の問題になっている」と語っていた。

【動画】増え続ける新型コロナウイルスの新規感染者。クラスターが懸念されている

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この記事を書いた人
軽部理人
国際報道部記者|内勤・業務担当
専門・関心分野
中南米の全分野、米国政治や外交、社会