稲田検事総長、7月中に退任へ 後任は林検事長の見通し

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 検察トップの稲田伸夫・検事総長(63)が7月中に退任する方針であることが、関係者への取材でわかった。後任は検察ナンバー2の林真琴・東京高検検事長(62)が就く見通し。林氏は、賭けマージャン問題で辞職した東京高検の黒川弘務・前検事長(63)の後任の検事長として5月に着任し、次期総長への昇格が有力視されていた。

 稲田氏は2018年7月に総長に就任。近年の総長は2年前後で交代する慣例になっていることに加え、林氏の定年が7月末に迫っていることから、7月が総長の交代時期とみられていた。

 検察人事をめぐっては、黒川氏が2月に定年退官し、後任に林氏が就いて総長に昇格するとの見方が有力だったが、政府が1月末、異例の手段で黒川氏の定年延長閣議決定。林氏が総長になる可能性はいったん低くなったが、5月に黒川氏のマージャン問題が発覚。黒川氏の辞職を受け、林氏が5月26日に東京高検検事長に就いていた。

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