ラグビー、駅伝の合宿ピンチ 高校生の「強化の夏」一変

有料記事

佐藤祐生 大坂尚子 辻隆徳
[PR]

 高校スポーツの冬の風物詩、ラグビーの「花園」と駅伝の「都大路」。例年ならシーズン到来に備え、各チーム底上げを図る時期に入る。だが、新型コロナウイルスの感染が広がり、状況は一変した。強化合宿をあてにする観光業にも影響が及んでいる。(佐藤祐生、大坂尚子、辻隆徳)

 ラグビーでは夏をいかに過ごすかが、秋以降の結果に反映される。ところが、タックルやスクラムなど接触プレーが欠かせない競技ゆえ、これまでのようなチームづくりは進められない。

 6月17日から通常登校が再開された桐生第一(群馬)の霜村誠一監督は「やっと全体練習ができるようになったばかり。ガツガツ練習はできない。まずは体力作り」。合宿地で全国の強豪校と胸を合わせるのが、夏の恒例行事だが、感染防止のため、今夏は合宿そのものを断念する方針だ。霜村監督は「例年なら自分たちのできること、できないことが分かり、修正する時期。それがないのは厳しい」と話す。

 全国高校ラグビー大会優勝5度の東海大仰星(大阪)は毎夏、10日間の「菅平合宿」を実施する。だが、湯浅大智監督は「宿泊や練習で密を避ける」ため、この夏は部員を三つのグループに分け、2泊3日ずつ合宿に参加させる予定だ。練習も、チームの基本戦術を浸透させる内容が中心になるという。

 陸上も例年とは事情が大きく異なる。

ここから続き

 昨年の全国高校駅伝に初出場…

この記事は有料記事です。残り1473文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら