みずから立ち上がった日系人 仲間の苦境、手弁当で支援

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藤崎麻里
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 新型コロナウイルスの影響で真っ先に「派遣切り」などに遭い、寝食に困る外国ルーツの人を支えるため、日系ブラジル人らが自助的な支援センターを立ち上げました。長年、支援に携わる人も「コミュニティーの中から、ここまで本格的なものが生まれたのは、あまり前例がない」といいます。どんな取り組みなのでしょうか。

 近くに自動車工場などがあり、人口の約2割を外国人が占める群馬県大泉町。東武小泉線・西小泉駅から徒歩5分のところに、かつて関東北部の日系ブラジル人コミュニティーの中心地だった2階建ての建物「ワールドプラザ(ブラジリアンプラザ)」がある。

 昔はスーパーやレストラン、アパレルなどのショッピングセンターが入っていたが、2008年のリーマン・ショック後はテナントが減り、以前のようなにぎわいはなくなった。今は1階に日本定住資料館や大泉町観光協会、ネイルサロンなど一部のテナントが入っているだけだ。

空きスペースを「リスタート」の拠点に

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 そんなプラザの2階の約40…

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