藤井七段、師弟戦制し、竜王戦決勝T進出決める

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佐藤圭司
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 将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)=愛知県瀬戸市在住=が20日、大阪市福島区関西将棋会館で指された第33期竜王戦読売新聞社主催)3組ランキング戦の決勝で、師匠の杉本昌隆八段(51)=名古屋市在住=に95手で勝利。豊島将之竜王(30)=名人と合わせて二冠=への挑戦権を11棋士で争う決勝トーナメントへの進出を決めた。プロデビューから4期連続で竜王戦のランキング戦で優勝するという新記録も達成した。

 杉本八段と藤井七段による公式戦での師弟戦は2018年3月8日以来で、2局目。前回は第68期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)一次予選の2回戦で対戦し、千日手指し直しの末、藤井七段が勝利。師匠への「恩返し」を果たした。弟子の藤井七段の2連勝となった。

 対局は午前10時に藤井七段の先手で始まり、杉本八段は和服姿で対局に臨んだ。和服は、棋士が重要な対局の時に身を包む、いわゆる勝負服。師弟戦に臨む杉本八段の意気込みが感じられた。終局は午後10時10分。勝った藤井七段は「竜王戦3組で優勝できたのはうれしいが、今までは本戦(=決勝トーナメント)で結果を出せていないので、(今期は)頑張りたい」などと話した。敗れた杉本八段は「竜王戦のランキング戦の決勝という大きな舞台で、しかも対戦相手は藤井七段という自分としては最高の舞台。(和服を着て臨んだのは)私にとってはタイトル戦に近い感覚で指していました」などと話した。

 3組ランキング戦で優勝した…

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