ブロック塀が倒壊した小学校で黙とう 大阪北部地震2年
最大震度6弱の揺れが京阪神の都市部を襲った大阪北部地震から18日で2年を迎え、ブロック塀が倒壊して女児が亡くなった大阪府高槻市の小学校では関係者らが黙禱(もくとう)し、子どもの命を守る決意を新たにした。
大阪北部地震の死者は大阪で6人、負傷者は大阪、兵庫、京都、奈良、滋賀、三重、徳島の7府県で約460人に上った。住宅被害は5府県で計約6万1千棟に達し、このうち高槻市が2万棟を超えた。
高槻市立寿栄(じゅえい)小学校では、登校中だった三宅璃奈(りな)さん(当時小学4年)が、倒れてきたブロック塀の下敷きになって死亡した。この日、地震が起きた午前7時58分に合わせ、浜田剛史市長、樽井弘三(ひろみ)教育長、佐藤美恵校長らが正門前に設けられた献花台に花を手向け、黙禱した。
昨年4月に着任した佐藤校長は「時間は経過しても事故のことを忘れずに、学校安全の取り組みの充実に全力で取り組んでいく」と語った。現場のブロック塀は事故後に撤去され、フェンスになっており、そばに花束が供えられ、「りなちゃんへ 私たちはもう6年生になり、もうすぐ卒業です。これからも私はあなたのことを忘れません」とメッセージが添えてあった。
市は事故後、市立小中学校や公共施設にあるブロック塀の撤去を進め、昨年8月には市教委に学校安全課を新設するなど、再発防止に取り組んでいる。
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