熊本)現行制度では採算見込めず 空港アクセス鉄道計画

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伊藤秀樹
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 JR豊肥線から延伸して熊本空港と結ぶ空港アクセス鉄道整備計画について、熊本県は調査報告書の概要を公表した。現行の国の補助金制度を活用した資金計画では事業の採算が見込めず、国からの手厚い財政支援が得られれば単年度と累積の収支黒字化は共に開業後2年で可能とした。

 調査は県が昨年度、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)に委託。16日の県議会特別委で結果を公表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響は反映されていない。

 採算性については、鉄道事業の採択基準とされる開業後40年以内に累積資金収支が黒字化できるか検討。県が出資する第3セクター会社への国からの補助金が、現行の補助率18%を前提とした場合は単年度収支の黒字転換に32年かかり、40年以内の累積資金収支は「(黒字に)転換しない」とした。

 一方、現行補助金制度の上乗…

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この記事を書いた人
伊藤秀樹
和歌山総局|事件担当
専門・関心分野
行政、スポーツ、災害、孤独