自閉スペクトラム症 5歳の国内有病率3.2% 弘前大

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林義則
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 弘前大大学院医学研究科の研究グループは、青森県弘前市の5歳児全員を対象にした健診の調査から、神経発達障害の一種「自閉スペクトラム症」(ASD)の5歳の国内有病率が3・22%と推定されることを明らかにした。最新の診断基準による地域の子ども全てを対象にした有病率の報告は国内でも初めて。

 同研究科神経精神医学講座などによる研究で、研究グループは早期に子どもたちを支援する各地域の体制作りの必要性を示す成果としている。英学術誌に論文が掲載された。

 弘前市から研究グループが委託を受けた5歳児健診で、2013~16年に対象になった5016人のうち3954人が1次検査を受け、さらに詳しい発達検査で87人がASDと診断された。健診に参加しなかった5歳児を含めて統計的に算出した有病者は100人中3・22人で、男児が女児より1・83倍多いと推定された。

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 4年間に同市でASDの目立…

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