トランプ氏が軍投入を示唆 デモ拡大、「終結させねば」

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ワシントン=園田耕司 香取啓介
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 トランプ米大統領は1日、ホワイトハウスで演説し、白人警官が黒人男性を死なせたことをきっかけに全米に広がっている暴力的な抗議デモを「終結させなければならない」と宣言した。州知事らに、州兵を動員して「警察当局の圧倒的な存在感」を作るよう求め、そのような行動を取らない場合は米軍を派遣する意向を表明した。米軍を国内の治安維持のために派遣すれば、極めて異例だ。

 トランプ氏は演説で自らを「法と秩序の大統領で、平和的な抗議活動をする人の味方だ」と表現した。直前までホワイトハウス前で平和的な抗議集会が開かれていたが、演説のころには警官隊が催涙弾などを撃ち込み、デモの参加者を退散させた。その後、トランプ氏は側近を伴って近くの教会の前まで歩き、聖書を片手に写真に納まるというパフォーマンスを行った。

 演説でトランプ氏は、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官から首を圧迫されて亡くなったことについて「すべての米国人が嫌悪と反感を覚えたのは当然だ」と発言。ただ、国内で略奪などが起きていることについては「これは平和的なデモ活動ではなく、テロ行為だ」と主張。「暴力をやめさせるため、連邦政府のあらゆる資源、文官、軍隊を動員する」と述べた。

 米メディアによると、トラン…

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