川崎の女性遺棄事件、半年前からSOS 警察関係者も対応を疑問視

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大下美倫 古畑航希 奈良美里 板倉大地
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 川崎市の住宅で岡崎彩咲陽さん(20)が遺体で見つかり、元交際相手の白井秀征容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された事件では、岡崎さんは行方不明になる約半年前から、神奈川県警や周囲に「SOS」を発していた。ストーカーやDV問題に取り組む人たちだけでなく、警察関係者からも県警の対応に疑問の声があがっている。

 「被害者の意向に沿った対応をするのが原則」

 神奈川県警は3日夜、岡崎さんからの相談への対応について、報道陣にこう繰り返した。

 岡崎さんは通報や相談の過程で、被害届を取り下げたり、署で事実関係を聴きたいと伝えた警察官に「もういいです」と言って電話を終えたりしたこともあったと県警は説明している。

 県警側も、こうした場面でさらに踏み込むことはしていなかった。

防げなかったのか。どうすればよかったのか。記事では、ストーカー・DV問題に取り組む専門家3人と、複数の警察関係者の見方を紹介しています。

 「被害者は精神的に弱り、恐…

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この記事を書いた人
大下美倫
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
公共、社会への参加、政治、ジェンダー
古畑航希
ネットワーク報道本部(東京)
専門・関心分野
自然環境、災害、平和