東京の本多劇場、無観客で再開 入江雅人さんら一人芝居

井上秀樹
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 東京・下北沢の本多劇場で1日、無観客でライブ配信する一人芝居「DISTANCE」の上演が始まった。

 新型コロナウイルスの影響による自粛要請などで、国内の劇場は4月からほぼすべて休館していた。八つの劇場を運営する本多劇場グループは「無観客の一人芝居」という最小限の人間で再開、約2カ月ぶりに俳優が舞台に立った。

 オムニバス形式で7日まで公演する。初日は本の世界に没頭する女性や政府に対する怒りを語り始める男性などを、永島敬三さん、井上小百合さん、入江雅人さんが1本ずつ演じた。386席の客席はスタッフのみ。場内は換気し、スタッフはマスクの上にプラスチックのガードをかけるなど感染拡大を防ぐ策がとられた。

 企画・脚本・演出を手がけた川尻恵太さん(39)は「安全に配慮すれば演劇はできるんだ、という動きになればいい」と話す。本多グループは、観客を入れる公演も徐々に始めていく予定だ。

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この記事を書いた人
井上秀樹
文化部
専門・関心分野
寄席演芸、舞台芸術、大衆芸能