首相、森法相の進退を「強く慰留」 賭けマージャン問題

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 東京高検の黒川弘務検事長(63)が新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言中に産経新聞記者と朝日新聞社員らとマージャンをしていた問題を受け、森雅子法相は22日午前の会見で、黒川氏の辞職願が同日の閣議で承認される予定をふまえ、「検察や行政に対する信頼を損ねた」と述べ、陳謝した。自らの進退を安倍晋三首相に尋ねたが、首相から「強く慰留された」として、法相を続ける姿勢を示した。

 森氏は会見で、検察ナンバー2の東京高検検事長だった黒川氏の問題について、「検察庁職員を指揮監督する立場でありながら、はなはだ不適切であり強い遺憾の意を覚える」と説明。「国民に憤り、不安を与えた。おわびを申し上げる」と述べた。

 その上で、「責任を痛感し、安倍総理に私自身の進退伺をした」と明かした。首相からは「検察の損なわれた信頼を回復するために引き続き職務にあたってもらいたい」と強く慰留されたという。

 マージャン疑惑は、20日の週刊文春(電子版)で発覚。黒川氏は法務省の調査に対し、5月1日と13日に金銭をかけたマージャンをしたことなどを認め、21日付で検事総長による監督上の措置として訓告処分を受けた。黒川氏は今年2月に定年退官する予定だったが、政府が1月に過去の法解釈を変更し、定年を半年間延長することを閣議決定していた。

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