2人の銀メダリスト、ライバルが語る強さの秘密

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堀川貴弘
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 1968年メキシコ五輪の君原健二(79)、92年バルセロナ五輪の森下広一(52)。2人は五輪のマラソン銀メダリストとして日本の陸上界に大きな足跡を残した。当時のライバルたちが、2人の強さの秘密を振り返った。

 「帰国したら『こけちゃいました』が独り歩きしていましたね」。現在、宮崎大の特別教授を務める谷口浩美(60)は苦笑いする。森下とともにバルセロナ五輪に出場。22・5キロの給水地点でランナーと接触して転倒し、左足のシューズが脱げてしまった。だが、前年の東京世界選手権王者はレースを捨てなかった。徐々に追い上げ、結局は8位でフィニッシュする。

 「こけちゃいました」はレース後、テレビのインタビューでの言葉だった。その潔さは、ある意味森下の銀メダルよりも注目を集めた。「ワイドショーにも取り上げられてね。良くも悪くも陸上競技を知らない人も覚えてくれた」

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 谷口は旭化成の後輩でもある…

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