消費行動、コロナで一変 クレカ決済のビッグデータ分析

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鈴木友里子
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 週末の行楽地から人影が消え、平日のオフィス街や繁華街は静まり返る。そんな異常な光景が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って全国で広がる。私たちの消費行動はどう変わったのか。クレジットカードの利用実績を使ったビッグデータから、お金の使い方の最新動向が浮かび上がる。

 JCBは会員から100万人分のカード決済実績を匿名で抽出し、統計「JCB消費NOW」として半月ごとに集計している。3月末までの最新データがまとまった。訪日外国人の利用は含まず、国内消費者の姿を分析できるのが特徴だ。

 消費額を半月ごとに追うと、3月以降に一変した。

 国内で感染が広がって大型行事自粛が始まった2月後半は、前年同期比0・3%減。3月前半には7・7%減と急落し、消費増税後の昨年10月前半(6・5%減)を上回る落ち込みだった。全国10地域別にみると、東北、北陸、四国以外は10%超も下げていた。3月15日時点の感染者は朝日新聞の集計で、南関東と近畿200人超、東海と北海道100人超に対し、東北、四国は20人以下、北陸も20人超だった。

 3月後半に入ると、9・3%減と消費はさらに急ブレーキがかかる。北海道、南関東、九州など6地域が15%超下げるなど四国以外は2桁減。野村証券の水門善之シニアエコノミストは「3月に入って経済活動が一気に停滞した。東京都で外出自粛要請が出た3月下旬にその傾向は加速し、感染者の多い関東などから全国へと波及した。緊急事態宣言下でこの傾向は今後より強まる」と話す。

 業種別にみるとどうか。

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 まず打撃を受けたのが映画館…

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