逆風の地方百貨店、生き残りかけた店の「作り直し」とは
石塚大樹
全国で閉店が相次ぐ百貨店業界は、特に地方で苦戦が目立ち、「百貨店ゼロ県」も出始めた。そんななか、津市の老舗百貨店「津松菱」は生き残りをかけ、業界では珍しいある取り組みも進めている。16年ぶりに創業家出身としてトップに就いた谷政憲社長に「第2の創業」にかける狙いを聞いた。(石塚大樹)
――昨年、創業家出身として16年ぶりに社長に就きました。
「1993年の売り場増設工事で負債を抱え、バブル崩壊後は売り上げ不振で赤字が続きました。2003年に谷家は経営から離れました。その後は食品や化粧品を強化し経営を立て直してきた結果、12年連続で黒字を確保しています」
「地方百貨店の閉店が続く今…
【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら