コナン「ふるさと館」大人気、でも狭いので 移転を提言

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斉藤智子
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 人気漫画「名探偵コナン」の世界や作者で町出身の漫画家・青山剛昌さんの生い立ちなどを紹介する「青山剛昌ふるさと館」(鳥取県北栄町運営)のあり方について検討してきた学識経験者などによる委員会が18日、移転新築が望ましいとする提言書を松本昭夫町長に提出した。施設が手狭でバリアフリー化が進んでいなかったことから、面積を確保し、全ての来館者が快適に過ごせる施設にすることを掲げている。

 同館は2007年3月に大栄歴史文化学習館を改修して開館し、敷地面積約5300平方メートル、延べ床面積約900平方メートルの鉄筋コンクリート2階建て。国内外からファンが訪れ、18年8月に入館者が累計100万人を突破。年間では15年度に10万人を超え、今年度は初めて20万人に達した。

 一方で、青山さんから譲り受けた貴重な原画やネームなどの関連資料、グッズなどの所蔵品を展示・保管するスペース不足が課題だった。町によると、原画は町役場出納室の金庫、グッズは敷地内のプレハブ小屋を使うなどして保管。昨年5月3日には1日に過去最多4376人が訪れ、大型連休や夏休みの入館者が多い期間は作品をゆっくり鑑賞できない状態になっていた。エレベーターや専用の授乳スペースもなく、施設の構造上、エレベーターは設置不可能だ。

 検討委員会(会長=蓑豊・兵庫県立美術館長)は地元の観光協会や商工会、まちづくり団体などの声を受け、昨年6月に設置。声を上げた団体の代表や学識経験者、公募委員らで構成し、入館者・町民へのアンケート、手塚治虫記念館(兵庫県)など県外の類似施設の視察を経て、1月までに5回の会合を開き、提言書をまとめた。

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 提言書で移転先に挙げたのは…

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