高血圧の予防に生活習慣の見直しを 食塩の取り過ぎ注意

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医の手帳・高血圧(2)

 高血圧は食塩の過剰摂取、肥満や運動不足など、生活習慣と密接な関係があります。

 日本人は特に食塩摂取量が多く、問題視されています。厚生労働省の2016年の「国民健康・栄養調査」における食塩摂取量の平均値は1日9・9グラム(男性10・8グラム、女性9・2グラム)でした。同省は「日本人の食事摂取基準(20年版)」で、目標量を成人男性は1日7・5グラム、成人女性は6・5グラムとしました。前回の15年版からそれぞれ1日0・5グラム引き下げた値です。

 高血圧や慢性腎臓病(CKD)の重症化予防のためには、1日6グラム未満とさらに厳しい目標が示されています。いきなり達成するのが困難であれば、段階的でも構いませんので少しずつ減塩しましょう。

 生活習慣の修正は、血圧を下げる効果だけでなく、高血圧の予防にも重要です。食塩を控えるほか、野菜や果物の積極的な摂取、週180分以上の有酸素運動、禁煙、BMI25未満に是正することで、血圧が5mmHg程度低下することが報告されています。高血圧で通院中の方も、生活習慣の見直しで血圧の薬の効果を高め、薬の数や用量を減じる可能性があります。できることから取り組んでみましょう。

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 高血圧でなくても、生活習慣…

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