最後のセンター試験、受験生の「安全志向」鮮明に

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佐藤剛志
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教育ひろば

 最後の大学入試センター試験が終わり、国公立大学の出願が5日に締め切られた。受験生には、来年から始まる「大学入学共通テスト」で出題傾向が変わることを警戒し、「安全志向」が目立つという。

 河合塾千種校(名古屋市千種区)で1月23日、センター試験受験者の自己採点データから得点状況や志望動向を解説する「センター・リサーチ分析報告会」があった。東海3県の高校の進路指導担当教員ら約250人が真剣な面持ちで説明を聞いた。

 国語、英語、数学(ⅠA、ⅡB)の主要科目では平均点が下がった。特に数学ⅠAが大きく下がり、過去問ではあまり見かけない設定や、より思考力を重視する問題に苦戦した様子がうかがえるという。富沢弘和・教育情報部長は「冷静に取り組めば難しくないのですが、焦った受験生が多かったようです」。

 全体的には従来のセンター試験と同じ傾向だったが、日常生活に則した問題や、複数の資料を見比べる問題など、共通テストを先取りした出題もあった。

 出願校選びでは、共通テストになると出題傾向が変わる点や、首都圏の私立大が定員厳格化で合格者数を絞っている点を考慮して、「安全志向」が顕著だという。

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 私立大の志望者が中心となる…

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