バンクシーの新作、パレスチナ自治区で 占領政策を風刺

今村優莉
【動画】パレスチナ自治区ベツレヘムの「ウォールド・オフ・ホテル」に展示されたバンクシーの新作
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 英国の覆面芸術家バンクシーが、キリストの生誕地とされるパレスチナ自治区ベツレヘムで新作を発表した。ロイター通信などによると、コンクリートの壁を撃ち抜いた星形の穴の下にキリスト生誕のミニチュアをあしらった。壁を建設してパレスチナ人を隔離するイスラエルの占領政策を風刺したものとして話題を呼んでいる。

 作品は「ベツレヘムの傷痕(Scar of Bethlehem)」。キリスト生誕時に現れたとされ、クリスマスツリーの先端に飾られる星の由来となった「ベツレヘムの星(Star of Bethlehem)」にかけたものらしい。

 バンクシーが2017年の開業に携わったベツレヘムのホテル「ウォールド・オフ・ホテル(壁に囲まれたホテル)」に置かれた。ホテルの前には分離壁が立ちはだかり「世界一眺めの悪いホテル」として、観光名所になっている。

 ホテルの経営者は「バンクシーは、クリスマス発祥地のベツレヘムの人々が、世界の他の人々と同じようにクリスマスを過ごせない現状を描いたのだろう」と話している。(今村優莉)

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