香港デモ、勢いやまず 「国際社会と一緒に圧力を」

有料記事

香港=高田正幸 宮嶋加菜子
【動画】香港で区議会選挙後初の大規模デモ=竹花徹朗撮影
[PR]

 香港で8日、呼びかけられた抗議デモは主催者発表で80万人(警察発表18万3千人)に達した。民主派が圧勝した11月の区議選に続き、「我々の声に向き合え」という強い民意が示された形だ。人々はどんな思いで集まり、声を上げたのか。

 デモ行進の出発地点となった香港島中心部のビクトリア公園。行進が始まる午後3時(日本時間同4時)の1時間ほど前から、黒いTシャツ姿の参加者たちが続々と集まってきた。

 この日のデモは、主要民主派団体「民間人権陣線(民陣)」が呼びかけた。民陣のデモが警察に認められたのはほぼ5カ月ぶり。6月9日の103万人、同月16日の約200万人(いずれも主催者発表)より減ったとはいえ、約80万人は警察に許可されたデモ行進では3番目の規模だ。

 7月以降、抗議活動が激しさを増すなか、しばらく街頭に出ていなかった人たちの姿も多く見られた。

 中学2年生の男子生徒(13)は、区議選直後に米国で「香港人権・民主主義法」が成立したことを踏まえ、「国際社会の注目が集まっている今だからこそ、今日のデモを絶対に成功させたいと思って来た」。19歳の男子大学生も「国際社会と香港世論が一緒に圧力をかければ、香港政府や中国の態度が変わるかもしれない」と、期待を込めた。

ここから続き

 家族連れの姿も目立った…

この記事は有料記事です。残り347文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら