「一人親方」の患者は涙した アスベスト訴訟で逆転勝訴

有料記事

角詠之
[PR]

 「今まで闘ってきて、本当によかった……」

 アスベスト肺がんを患った男性に対し、福岡高裁は賠償責任を認める判決を出した。男性は建設業の個人事業主にあたる「一人親方」。一審では、労働者ではないとして、訴えが認められていなかった。悔し涙が、ようやく報われた。

 福岡県宮若市の茨木康夫さん(71)は、16歳のころから大工一筋。9年ほどは建設会社の親方の下で働き、1975年7月に独立し、個人事業主にあたる「一人親方」になった。建材は自らのこぎりを使って切った。「作業をしているときにマスクなんて誰もしていなかった」

ここから続き

 茨木さんが「アスベスト」と…

この記事は有料記事です。残り837文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら