報徳で甲子園、母は清掃員で支えてくれた 金村義明さん

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聞き手・宮崎亮
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元プロ野球選手・金村義明さんが語る母の姿

 僕は強烈なお母ちゃん子でした。小さい頃、母親はメリヤス加工の内職をずっとやっていたんですが、横で手伝ってると、いつもこんな風に言われました。

 「ヨッちゃんは朝鮮人なんや。日本人やないんよ。だから、負けたらあかん。人の倍じゃだめ。3倍の努力をせなあかん」

 根性の塊のような母親でした。在日2世で、12歳から地元の宝塚でゴルフ場のキャディーをして家族を支えて。父親と見合い結婚してからも働きづめ。借金もせず、後ろ指もさされず、宝塚に土地を買って家を建てたのが生きてきた証しでした。僕はあまり差別は受けてないけど、母親はつらい目にあったようです。「人間はみんな一緒なんやから堂々と生きろ」って僕にもよう言うてました。

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 内職中、よくテレビで甲子園

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