山口)災害時に活躍、土のう「瞬作」 ちふりや工業

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滝沢貴大
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 災害の緊急時や復興期に役立つ商品を提供し続けるのが、ちふりや工業(山口市)。建設業で培ったノウハウを新たな商品開発に生かし、全国から注文が殺到している。

 本社の駐車場には、出荷を待つ「瞬作(しゅんさく)」がずらり。高さ1・3メートル、最も大きい所で直径1・3メートルある製品はじょうごのような形状で、袋をはめ込み、土を注ぎ込めば簡単かつ安全に土囊(どのう)をつくることができる。「台風19号の被害を受けた千葉県西日本豪雨からの復興が進む広島県などから注文が殺到し、生産が追いついていない状態です」と、岩下芳人社長(62)が説明してくれた。

 創業から長年、建設業に取り組んできた。岩下社長が父から会社を引き継いだのは25歳の時。当時は仕事が少なく、経営的に厳しい状況だったという。事故やけがが少なくない建設業の現場で効率がよく、より安全に作業しようと、1990年代半ばから建設業と並行して商品開発に取り組んだ。

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