阪神大震災の希望の灯、初の海外へ 20年前被災の台湾

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後藤遼太
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 1995年の阪神・淡路大震災の犠牲者を悼むため、神戸市でともし続けているガス灯「1・17希望の灯(あか)り」が、初めて海外に渡った。台湾大地震から20年を機に、神戸の市民団体が現地の被災地に届けた。鎮魂と復興への祈りを込めた灯火は今後、台湾でも神戸と同様に常設されることが決まった。

20年後の追悼式

 台湾大地震が発生したのは99年9月21日。20年後の同じ日、震源に近い台湾中部の南投県の桃米村で追悼式があり、台湾の陳建仁副総統や地元関係者、住民、神戸や東北など日本の被災地の市民団体メンバーら数百人が集った。

 参加者たちが見守る中、NPO法人阪神淡路大震災 1・17希望の灯り」(HANDS)の藤本真一代表(35)が、希望の灯りを台湾側の市民団体メンバーに手渡した。火は20本ほどのろうそくに移されて会場脇の池に浮かべられ、水面を照らした。

東日本大震災の被災地にも

 HANDSは神戸市の東遊園地にともし続けている希望の灯りのガス灯を管理し、毎年1月17日の「1・17のつどい」の運営も担う。被災経験の語り継ぎや被災地同士の連携にも力を入れ、灯りは東日本大震災の被災地など国内各地に分けられてきた。常設灯は現在、東日本大震災の被災地など国内5カ所にあり、台湾は6番目となる見込みだ。

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 マグニチュード7級の台湾大…

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