日本郵政傘下のかんぽ生命保険の不正販売問題で、顧客に不利益を与えた疑いのある契約が大量に見つかっている。悪質な不正営業がこれほど横行したのはなぜなのか。郵政問題に詳しい参議院議員の柘植芳文さんに聞いた。
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――一連の問題をどう受け止めていますか。
かんぽ生命は保険販売の9割を郵便局に依存するのに、かんぽが営業目標を一方的に決めて下ろすだけ。もっと現場の意見を聞いたり、裁量に任せたりすべきではなかったか。
現行の改正郵政民営化法では、郵政グループは各社が支え合い、シナジー効果も出す一体経営が求められる。それが法律の趣旨なのに、経営層に十分理解されていない。むしろ各社がそれぞれ自立して営むという意識が強すぎる。
――どういうことでしょうか。
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小泉政権の郵政改革は、分社…
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