佐賀の陸自ヘリ墜落、ボルト破断の要因に二つの可能性

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伊藤嘉孝
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 佐賀県で昨年2月に起きた陸上自衛隊のヘリコプター墜落事故で、防衛省は27日、県に事故原因の調査結果を伝えた。ボルトの破断が事故につながったとみられるが、さび止め剤が劣化していた、または、元からボルトに亀裂があった、という二つの可能性が考えられるという。

 事故では、陸自目達原(めたばる)駐屯地(同県吉野ケ里町など)所属の戦闘ヘリAH64Dが神埼市の民家に墜落し、炎上。隊員2人が死亡した。当時、この家にいた小学生の女児が足にけがを負い、周辺の住宅などでも落下した部品で屋根に穴があくなどの被害が8件確認された。

 調査結果によると、事故機では、主回転翼と回転軸をつなぐ部品「メイン・ローター・ヘッド」のボルトが破断。4本ある回転翼の2本が外れて墜落した。ヘッドの保管中にボルトのさび止め剤が劣化して固くなり、パーツ同士の摩擦が生じて破断につながった可能性がある。一方、ヘッドを機体に取り付ける前からボルトに何らかの理由で亀裂が生じていた可能性もあるという。

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