東京五輪前に注目 旭日旗、日韓の新たな火種になる?

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今村優莉
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 韓国国会の文化体育観光委員会は8月下旬、東京五輪・パラリンピック開催の期間、競技場に旭日(きょくじつ)旗を持ち込んだり、それをあしらったユニホームを着たりして応援することを禁止するように、国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会に求める決議を採択しました。また、東京パラリンピックのメダルの図柄が旭日旗を想起するとして、韓国の代表団が変更を求めています。

 旭日旗とは、「朝日をかたどった旗。もと日本の軍旗・軍艦旗などの類」(広辞苑第七版)。日本の国旗、いわゆる「日の丸」のことを日章旗と呼ぶのに対し、旭日旗は丸の周りに、太陽光を表す線が放射線状に何本も描かれた図のことを指します。外務省は「日本文化としての旭日旗」という資料で「旭日旗の意匠は、日章旗同様、太陽をかたどっている(略)大漁旗や出産、節句の祝いなど、日常生活の様々な場面で使われている」と説明しています。日本では明治時代から第2次世界大戦まで旧日本軍が軍旗として採用し、大戦後は軍旗としての役割は終わりました。現在は自衛隊が艦隊などに掲げています。

 なぜ韓国側は旭日旗に反発するのでしょうか。今年7月に「旭日旗問題に見る韓国ナショナリズムの新側面」という論文を発表した神戸大の木村幹教授(朝鮮半島地域研究)に聞きました。

 ――韓国の人にとって、旭日旗はどういうイメージがあるのでしょうか?

 日本軍が出てくる映画やポス…

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