奈良)蓮如の掛け軸、修復して法要に使用 広陵町の寺

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岡田匠
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 浄土真宗中興の祖、蓮如(れんにょ)(1415~99)らの直筆とみられる掛け軸が、奈良県広陵町浄土真宗本願寺派の正覚寺(しょうがくじ)で見つかった。15~16世紀の室町時代の作とされ、南無阿弥陀仏の六字名号(ろくじみょうごう)が書かれている。寺が修復し、「祖先の思いを知ってほしい」と門徒の通夜や葬儀で使い始めた。

 見つかった掛け軸は5幅で、いずれも縦約80センチ、幅約25センチ。このうち4幅に六字名号が書かれ、3幅は蓮如、1幅は蓮如の息子の実如(じつにょ)(1458~1525)の筆とされる。残り1幅は阿弥陀如来の絵像だった。蓮如は、浄土真宗を開いた親鸞(しんらん)(1173~1263)の子孫で本願寺8代宗主(しゅうしゅ)。実如が9代を継いだ。

 寺によると、高齢になった先代住職に後継ぎがいなかったため、2017年に塚村誠仁(せひと)さん(32)が住職に就いた。塚村さんは大阪府茨木市の本願寺派の寺の次男で、中近世の真宗儀礼の研究者でもある。

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 住職に就いた直後に本堂を整…

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