「放電警棒で殴られ、反省文」中国、もう一つの民族弾圧

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アルマトイ=石橋亮介
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 ウイグル族への弾圧が続く中国新疆ウイグル自治区で、同じ境遇にあると訴えている別の少数民族の人々がいる。(アルマトイ=石橋亮介)

 「私たちの話を聞いて、世界に伝えてほしい」

 カザフスタン・アルマトイの人権団体「アタジュルト」の事務所を7月初めに訪ねると、居合わせた約20人が詰め寄るように訴えてきた。

 彼らは中国新疆ウイグル自治区から移住したカザフ族。「弟が収容所に入れられた」「母が逮捕され、連絡がつかない」。拘束されたという親族の写真を手にしている。

「礼拝所通った」が拘束理由

 アハトハン・ハリダさん(65)は昨年、新疆に住む3人の息子が警察に突然逮捕され、刑務所に入れられたと現地の知人から聞いた。「イスラム教の礼拝所に通ったことが理由と言われた。息子たちは過激派なんかではないのに」。息子の妻らと連絡がとれず、孫の安否もわからないと話し、涙で赤くなった目をハンカチでおさえた。

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 中国のカザフ族はカザフスタ…

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