「圧倒的に増える文章量」大学入試改革乗り切る新聞活用術

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構成・浦島千佳
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教育ひろば

 2020年度の大学入試改革では知識に加え、思考力や判断力が問われるようになる。新たなテストにどう対応すれば良いのか。センター試験の問題作りに携わった鹿児島大の渡辺弘准教授(50)が、名古屋市で開かれた講演会で、読解力や文章力を養うための新聞活用策を紹介した。

 今ある仕事のうち、半数は人工知能(AI)にとって代わられるだろうと言われている。これからの子どもたちは、AIが苦手とするクリエーティブに考える力や、他者に物事をうまく伝えて交渉していく力をつける必要がある。大学入試改革の狙いもそこにある。

 これまでのセンター試験は知識を問うものと言われてきた。新しい共通テストは知識を元に、思考力、判断力、表現力を問う。

 具体的にどう変わるのか。まず文章の量が圧倒的に増える。例えば、昨年あった2回目の試行調査の現代社会の文字数は1万8千字以上。問題を読むだけで60分の解答時間ぎりぎりになってしまう量だ。どれだけ速く正確に読めるかがポイントになる。さらに、図や表、グラフなどを組み合わせた問題が多くなり、様々な情報を読み解いた上で問いに答えなくてはならなくなった。

 社会的なテーマから問題が作…

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