フラミンゴ「味わう」レストラン 具材ではありませんが

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益田暢子
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 ガラス張りの扉の向こうに、ピンク色の生き物――。茨城県ひたちなか市にあるレストラン「メヒコ 水戸フラミンゴ館」を訪れると、まず目に飛び込んでくる光景だ。店内中央を、何羽ものフラミンゴが優雅に歩いている。

 店で出しているのは、海鮮をメインにした西洋料理。グラタンやパスタ、ピラフなどで、コース料理も用意されている。約750平方メートルの店内には、飼育スペースを囲むようにテーブル席がコの字形に並ぶ。ガラス張りになっているため、どこからでもフラミンゴを眺められる。孫と一緒に訪れた同県鉾田市の自営業、浅倉加代子さん(62)は「間近で見られて子どもが喜ぶ。料理もおいしいし、よく来ます」。孫の栞音(しおん)ちゃん(3)も「ピンクがかわいい」と釘付けだ。ちなみに、フラミンゴを料理に使うわけではない。

 同店で飼育するフラミンゴは28羽。飼育員が毎朝、開店前に掃除と餌やりをしている。花城薫店長(36)によると、フラミンゴは臆病なため、掃除の際には「目線を合わせない」「遠巻きにゆっくり動く」ことが重要。フラミンゴのためだけに、飼育員を雇ったという。話を聞いていると突然、2羽のフラミンゴがクチバシで攻撃を始めた。「あれは巣作りの縄張り争いですね」と花城店長。メヒコで働き始めて、フラミンゴの生態に詳しくなったという。

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メキシコ料理店と勘違いする…

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